ドラッグストアで働く管理栄養士

はじめに

私はドラッグストアで働く管理栄養士です。

このブログを通して、ドラッグストアで働く管理栄養士としての悩みや現状、今後資格を活かし働くためにやっていきたいことを発信していこうと思います!

今回はドラッグストアで働く管理栄養士としての目線で、ドラッグストアについて、またドラッグストアでの管理栄養士(栄養士)の役割を考えていきたいと思います。

ドラッグストアとは

ドラッグストアの定義

まずはじめに、ドラッグストアとはどのようなものでしょうか。

日本チェーンドラグストア協会では、以下のように定義しています。

ドラッグストアとは、健康と美容に関する提案と訴求を主とし、医薬品と化粧品を中心に、日用家庭用品、文房具、フィルム等の日用雑貨、食品を取り扱う店、と日本チェーンドラッグストア協会では考えています。ドラッグストアは、売場面積や取扱商品の売上高およびその構成比などで定義することはできません。また、国や行政でも定めたものはありません。 ドラッグストアは、健康で美しくなるための商品、しかも日々の生活に欠かせない様々な商品を取り扱っている業態です。健康で美しく毎日を豊かに暮らしたいという生活者の願いから生まれた店だと言えます。

ドラッグストアの定義 – 日本チェーンドラッグストア協会 (jacds.gr.jp)

このようにドラッグストアは医薬品、化粧品だけでなく日用品、近年では生鮮食品を取り扱うスーパーのようなお店もあったり、様々な形態のお店があります。

ドラッグストアと薬局の違い

ドラッグストアと混同されやすいのが薬局です。

ドラッグストアは、前述のとおり様々な商品を扱っていることが多いバラエティーストアのような一面を持っていることが一つの特徴です。

大きな違いとしては、ドラッグストアは主にOTC医薬品(一般用医薬品)といい、お客様がある程度自己判断で購入することが出来る医薬品を販売しているのに対し、薬局は病院で処方された処方箋にもとづく医療用医薬品を扱っていることです。

ドラッグストア=ある程度自己判断でお薬を購入できるところ

薬局=処方箋にもとづきお薬を処方してもらうところ

薬局でも処方箋だけではなく、健康食品などの取り扱いがあったり、ドラッグストアに併設されているところも多くあります。

ドラッグストアの役割

セルフメディケーション

ドラッグストアの重要な役割の1つは、セルフメディケーションを推進することで、自分の健康を自分自身で守ることが出来る社会にしていくことだと考えています。

因みにセルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。

ドラッグストアで働く私たちは、日々お客様の健康や美容に関するお悩みに寄り添い、改善するためのお手伝いができるようにと考えています。

セルフメディケーションの考え方を社会に広めること、そしてその手助けをすること、この2つがドラッグストアの持つ重要な役割であると考えています。

正しい知識を持って情報提供を行う

ドラッグストアの役割として重要なものに、お客様に正しい情報をお伝えし、お客様の健康を守るということがあります。

これは、医薬品を取り扱うドラッグストアとして最も重要であると考えています。

OTC医薬品の普及により、私たちは自分で症状に合わせてお薬を選んで購入できるようになりました。

しかし、OTC医薬品は同じ用途のお薬だけでも数えきれないほどのお薬があり、パッケージは違っても中身の成分は全く一緒だったり、ちょっとだけ違ったり、特にこの症状に特化したものなど、様々なものが店頭に並んでいます。

つまり、その方の症状に合わせたお薬を選ぶのは、専門家でなければ難しいと言えます。

また、お客様の中には、受診したほうが良い方もいらっしゃいます。

症状が重度の方、また、病院の治療を受けられていたり、処方薬などのお薬を飲まれている方です。

病院の治療を受けられている方は、市販薬を服用することが治療の妨げになってしまうことがあります。また、処方薬を服用されている場合、そのお薬との飲み合わせで相互作用が起き、お薬の効果が高くなりすぎることで健康被害が出てしまうことなどもあります。

そのため、処方薬などのお薬を飲まれている場合は、必ず飲み合わせを確認する、医師に相談するように促すなど、情報提供を行っています。

簡単に購入できるOTC医薬品だからこそ、正しい知識を持ってお客様に情報提供をするとこが、お客様の健康を守ることにつながると考えています。

管理栄養士としての役割

ドラッグストアにおける管理栄養士としての役割は、やはりお客様の健康や美容に関するお悩みに寄り添い、管理栄養士の立場から改善するためのお手伝いをすることだと考えます。

現状ドラッグストアは、管理栄養士としての立場が確立されていません。

企業の中には、管理栄養士として採用し、その資格をフル活用しているところもあるとは思います。

しかし、管理栄養士として採用されたけど資格は使っていない、店舗運営に追われ接客などできないなど、資格を活かしてみたいけど現状では活かすことができなかったり、活かす方法が分からないという人が多くいるのではないかと思っています。

わたしもその1人です。

私は現在、OTC医薬品(1類医薬品、要指導医薬品をのぞく)を販売することができる医薬品登録販売者という資格を取り、主に医薬品の販売をしています。

OTC医薬品の知識を身に付け、お客様のお悩みを聞き出し、お客様の症状にあったお薬や、根本改善のための養生法などを提案しています。

もちろん、販売だけではなく、品出し作業や、売場メンテナンス、本部からの指示の処理を行うなど、日々の作業に追われながらもメインで販売の仕事をしているという状況です。

医薬品を販売することによりお客様に喜んでいただけることは、やりがいではありますが、管理栄養士の資格を活かしたいという思いもずっとどこかで持っていました。

現状多くの企業で管理栄養士の採用を進めているということは、将来的には管理栄養士としての働き方が確立される日が来るかもしれません。

そんな希望を持ちながらも、すぐにやってくるわけではない将来のために今、自分には何ができるかということを考え行動したいと思いました。

そこで、医薬品の接客の際に、食事や生活習慣の問題点を聞き出し、お客様に合わせたアドバイスを管理栄養士の立場からできるようにすることで、少しずつ管理栄養士としての資格を活かしていきたいと考えています。

具体的にどのように活かしていくのかを自分なりに考え、日々の業務で実践し、それを皆様に発信することで生活習慣の改善に役立てたり、今後ドラッグストアで働こうと考えている学生の皆様の参考になればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました